宣伝会議賞の哲学

宣伝会議賞を通して、コピーライティングのあるべき姿を考えていきます。

第55回宣伝会議賞 応募回顧録 課題別篇 その1

では、課題別の応募過程と応募作の寸評を。

 

1.アウディ ジャパン
 (キャッチフレーズ)
暫定案が弱いと判断して粘っていたら、
残り数日で、まさかまさかの一発。
これはもう、通じるか、それだけ。

 

2.アサヒグループホールディングス
 (キャッチフレーズ)
11月に入って、ようやく取っ掛かりが。
誰も使っていないと思ったキーワードが、
Googleで結構ヒットしたため不採用に。
が、そこから派生した応募作が秀作かも。

 

3.アットホーム
 (キャッチフレーズ)
最終審査員の批評をぜひ聞いてみたい作品。
他の応募者とは、きっとアプローチが全然違う。
ただ、票が集まりそうにはないかな・・・。

 

4.イエシル
 (ラジオCM)
我ながら、見事なまでにウェルメイド。
が、ウェルメイドなだけのような気も。

 

5.オークラヤ住宅
 (ラジオCM)
カブリ濃厚のキャッチフレーズ案を捨て、
粘り続けて、残り数日でやっといい着想が。
課題の難易度を考えれば、偏差値は高そう。

 

6.オリックス
 (キャッチフレーズ)
一言一句のカブリは、ほぼ確実かと。
が、これを超える代替案もなく・・・。

 

7.カスタムプロデュース
 (キャッチフレーズ)
グランプリが出そうな課題かと思いきや、
当初は課題を誤解していたことが判明。
課題に沿って考えると、意外にも難題。
一応、題意を満たしてはいるつもり。

 

8.関電工
 (キャッチフレーズ)
今回、最も苦戦したのがこの課題。
残り数日でなんとか形にしたものの、
他の課題との比較では弱く、期待薄。

 

9.キッコーマン
 (テレビCM)
序盤での着想から2か月をかけて、
締切前日になってようやく完成。
他の誰もやりそうにないことに挑戦。
これを作りきった自分を誉めたい。

 

10.キッツ
 (キャッチフレーズ)
イデア一発のテレビCM案がまとまらず。
が、そこから派生したキャッチフレーズが、
かなりオリジナリティーの高いものに。

 

11.キヤノンマーケティングジャパン
 (テレビCM)
ありきたりなのか、そうじゃないのか。
そこがアイデアの評価の分かれ目になりそう。
ただ、むしろコピーの方を評価されたい・・・。

 

12.牛乳石鹸共進社
 (キャッチフレーズ)
私向きの課題と思って取り組んだものの、
正しいけれど、やや冴えない案に終わる。

 

13.霧島酒造
 (キャッチフレーズ)
この課題すら、頭でっかちで考える私。
が、結果的には、ほどよい感じかも。

 

14.近畿大学
 (キャッチフレーズ)
出題者の期待を裏切らない案のつもり。
周りのレベルも高そうな課題だけど、
協賛企業賞、受賞できたらいいな。

 

15.クレディセゾン
 (キャッチフレーズ)
上位進出の期待十分だった案に満足せず、
セゾンカードならではの案まで到達。
宣伝会議賞の応募作とは思えない作品。
仲畑貴志さんの批評を聞いてみたい。

 

16.ココカラファイン
 (キャッチフレーズ)
前回までの私にはなかった作風。
そういう意味で、意義ある応募に。
チャーミングだと思ってもらえるか。

 

17.骨粗鬆症財団
 (ラジオCM)
リアルに世の中を動かすことを考えてみた。
意外性があり、かつ、誰にでも分かる企画。
実際に制作されることを、夢見てもいいかも。

 

18.コンカー
 (キャッチフレーズ)
宣伝会議賞の作品としては、かなり地味。
あくまでも課題解決にこだわったつもり。
協賛企業賞を受賞して実使用されれば最高。

 

19.コンチネンタルタイヤ・ジャパン
 (キャッチフレーズ)
私らしい企画意図重視の案があったけど、
企業の要求に合わないと判断して不採用。
応募作は、ことば遊びが機能するかどうか。

 

20.サンゲツ
 (キャッチフレーズ)
いやー、渋い。とにかく、渋い。
シンプルすぎるほどシンプルな感じ。
無力なのか、想像力を刺激するのか?

 

21.サントリー
 (ラジオCM)
オリジナリティーをどう評価されるか。
よくありそうな、そうでもなさそうな。
高崎卓馬さんが好きそう、かも。

 

22.品川区
 (キャッチフレーズ)
着想はよかったラジオCM案が、不発に終わる。
最終盤に偶然接した情報から、思わぬ気付きが。
言っていることより、アプローチを評価されたい。
トリッキーさばかりが目立つかもしれないけど、
実は真摯に品川区に何かを残そうという狙いが。
協賛企業賞受賞を、これほど切に願う案はない。

 

23.セゾン自動車火災保険
 (キャッチフレーズ)
なぜかこの課題では出ていないキーワード。
カブリすぎて落とされているだけなのかも。
とはいえ、この課題にしては秀逸と自負。

 

次の更新では、後半を。