宣伝会議賞の哲学

宣伝会議賞を通して、コピーライティングのあるべき姿を考えていきます。

課題分析 8.関電工

第55回宣伝会議賞課題分析シリーズ、第8回は・・・

 

8.関電工
関電工の魅力を広く伝えるアイデア

 

応募期間中に最も苦戦した課題ですので、
当然、分析と言う程の分析は無理そう。
正直、企業ウェブサイトの情報だけが頼り

 

まず・・・、関西の企業ではないです。
第53回の「道とん堀」並みの紛らわしさ。
ただ、そこがメインでは寂しすぎる。

 

最初の分岐点は、テーマの設定の仕方。
「総合設備企業」としての事業全体か、
何か個別の事業や特定の側面を選ぶのか。

前者で行けるなら、前者で行きたい。
この場合は、正しいけれどつまらない
をいかにして避けることができるか。

後者の場合は、単なる紹介にとどまらず、
どこか企業姿勢にまでつなげたいところ。

 

主な広告目的は、人材確保と思われます。
関電工って、やってることの割には、
あまりなじみがない企業ですよね。
「なじみがある企業かどうか」って、
就職先に選んでもらう上では重要そう。
なので、覚えてもらえれば価値は高い

 

コピーのスタイルとしては、うーん、
ふざけるのはどうかと思いますけど、
真面目一辺倒でもつまらない気が。
親しみやすいものも見てみたいです。

あ、脅し系のアプローチには反対
関電工がなければこうなるぞ、とか。

例えば、公共交通機関の広告で、
「なかったら動けないでしょ」とか、
「やらなきゃ事故が起きるよ」とか、
そんな言い方されると違和感ありません?
広告で「わざわざ」そう言うことに。
当然のこととして責任を持ってやる、
ぐらいの言い方の方が好感が持てる。

 

CMは、いいコピーありきと思いますが、
コピー単独では普通すぎる場合には有効か。

 

ウェブサイトから、気になったことばをいくつか。

経営ビジョン「社会を支える”100年企業”へ」
(TOP > 会社情報 > 研究開発への取り組み)

私たちがいなければ、日本の街は成立しない
と言っても過言ではありません。
(TOP > 採用情報 > 新卒採用サイト > メッセージ)

建物に、「いのち」を吹き込む。
(TOP > 採用情報 > 新卒採用サイト > 事業を知る > 屋内線・環境設備部門)

決して「目立つ」仕事ではないけれど、
人々の「当たり前」を築き、守っている。
(TOP > 採用情報 > 障がい者採用サイト > メッセージ)

 

それから、WEBムービー、私は好きです。
ただ、見てもらう機会がないことには・・・。

 

なお、「遠い目して感電」だけはご勘弁を・・・。

 

9.明日は、「課題9.キッコーマン」。