宣伝会議賞の哲学

宣伝会議賞を通して、コピーライティングのあるべき姿を考えていきます。

課題分析 13.霧島酒造

第55回宣伝会議賞課題分析シリーズ、第13回は・・・

 

13.霧島酒造
黒霧島のあるおいしいシーン」を表す
キャッチフレーズ

 

この課題、分析向きじゃないですよね。
まあ、無理やりやってみますけど・・・。

 

まず、大まかな方向性としては・・・

①「料理を引き立てる」に焦点
②「20周年」に絡めて
③お酒により表出する何か

この3つとその組み合わせでしょうか。

 

①は、今回は必須ではなさそう。
「おいしい」は、広く解釈したい。
「料理のおいしさ」だけじゃなくて。

②は、「20歳」にも絡められそう。
2019年の成人式に向けて、とか。
「成人」は2018年とのことですが、
「成人式」は2019年のはずなので。

③はもう、「お酒」自体ではなく、
何か人を苦笑させるようなとか、
しんみりさせるようなとか、
お酒の場で言ってみたいこと
お酒の場で聞いてみたいこと
そういうことを想像してみたい。
飲む相手も考慮に入れながら。
一人、二人、友人、仕事関係等々。

 

なお、「シーン」とはありますが、
「描写」とは限らないと思います。
セリフやつぶやきはもちろんのこと、
それがあることでシーンが浮かべば

 

妙なレトリックにこだわるあまり、
受け手の想像力が外に向かわない
そんな宣伝会議賞っぽいのは避けたい。

 

CMの場合は、コピー云々の前に、
「強くて明確なテーマ」が欲しい。
「なんとなくいいシーン」じゃなくて。

あ、これって、すごくいいヒントかも。

 

明日は、「課題14.近畿大学」。