宣伝会議賞の哲学

宣伝会議賞を通して、コピーライティングのあるべき姿を考えていきます。

第12回文化放送ラジオCMコンテスト 聴戦ガイド 2.東京タワー

「聴戦ガイド」、第2回は、東京タワー

 

◆「私と東京タワー」の解釈は?

これは必ずしも、実体験限定ではないはず
そもそも、このコンテストの形式からして、
実体験をそのまま綴るだけではつまらないし。
それなら、ゼロからの創作でもかまわない。

この文言に込められた「こころ」を考えると、
高さアピールとかの物理的なことではなくて、
何かしらの思い入れのある情緒的なものを
という程度の意味合いではないでしょうか。

その意味では、「平成最後」とか「還暦」とか、
そういう単なる事実の提示では物足りなさそう

 

スカイツリーとの比較は?

公式Twitterでも言及されていましたが、
スカイツリーへの直接言及は、ほぼNG。
ただ、東京タワーの存在意義を考える時に、
背景ではちょっと意識しておくといいかも。

同じ「高い所から景色を見る」だとしても、
東京タワーだと、どんな思いが湧くのか?
それが上記の「情緒的」にもつながりそう。

なお、いまさら自虐はなしでしょう。

 

◆20秒に凝縮されたドラマを

当然、視点や状況の設定が鍵になるはず。
下から見つめるのか、展望台にいるのか、
1人なのか、恋人同士なのか、家族なのか。

ただ、20秒にどれだけのドラマが入るか?
焦点を絞った上で、テクニックも必要か。

多くの人が想像できるモチーフが欲しい。
「借景」みたいにドラマが膨らみそう。
公式Twitterによれば、プロポーズが多数。
上記の観点からは、これは納得ではある。
あとは、ちょっとした意外性があれば。

もちろん、このコンテストらしく、
短い台詞を声優さんに託すのも有望。

コントではない、伝えたいドラマを

 

明日は、「3.明治座」。