宣伝会議賞の哲学

宣伝会議賞を通して、コピーライティングのあるべき姿を考えていきます。

第56回宣伝会議賞 課題分析 40.日本レジストリサービス

「課題分析シリーズ」、第40回は、日本レジストリサービス

 

◆「実はあなたの役に立っています」は効くのか?

ここまでの多くの企業広告の課題の分析では、
「サービス精神」の重要性を強調してきました。
本課題でも、そのスタンスは変わりません。

例えば、課題にある「のびしろヒント」
こういう情報、積極的に知りたいですか?
私は正直、特に知りたくはないですね。
無理にエピソード化されてもね・・・。

そりゃ、世の中の仕組み、知ってた方がいい。
でも、広告で押し付けられることじゃない
知ってほしいなら、面白く読ませてほしい。
あわよくば、拡散の期待が持てるものを。

「目的を達成する大喜利を推奨します。

 

◆ざっくりと

課題39の分析でも書いたことですが、
まだ認知度拡大の余地が大きければ、
その余地をざっくり取りに行きたい
宣伝会議賞内部での差別化のために、
細部で違いを出すのは感心しません。

単純に、「.jpを管理している企業」
それだけ覚えてもらえればいいのでは。
「.jp」は、存在感があるかはともかく、
認知度は高いし、印象もよさそうでしょ。
だったら企業名をそこにリンクさせれば。

 

◆「.jp」の課題との違いは?

「.jp」と結び付けるのは有力としても、
焦点は「.jp」ではなく企業に合わせて

「.jp」自体の価値を言うのは、ほぼなし。
それで効くなら、認知度はもっと高いはず。
特に、他のTLDとの比較は避けた方が。
そもそも、一般性のない作り話が多いし。
出題企業の信頼を毀損しかねないでしょ。

 

◆「目的を達成する大喜利」ならば・・・

ここから先は、もう分析不能に思えます。
出題企業にどれだけ興味が湧いてくるか、
もっと知りたくなるか、記憶に残るか。
「答え」を見てから評価するしかなさそう。

 

次回は、「41.バスクリン」。