宣伝会議賞の哲学

宣伝会議賞を通して、コピーライティングのあるべき姿を考えていきます。

課題分析 14.近畿大学

第55回宣伝会議賞課題分析シリーズ、第14回は・・・

 

14.近畿大学
これまでの作品を超越する、
破壊力あるキャッチフレーズ

 

まず、近畿大学には感謝すべきでしょう。
本来は、こちら側が授業料を払うべき課題
協賛金を出して出題してもらうのではなく。

既存のものを超える挑戦、という題意が、
課題グラフィックから強烈に伝わるし、
短めのオリエンも題意との整合性がある。

 

というわけで、ああすべきこうすべき、
という分析は、この課題では避けたい。

 

ただ、「べからず」は明確ですよね。

近畿大学は、第49回でも出題あり。
その課題の一次通過作品リストは、
もはやダメなものの好例にすぎない。

最低でも、類似作やバリエーションは、
題意により、すべて拒絶されるべき。
単にいろんな学部があります、とか、
卒業生/在学生に誰々がいる、とか、
そもそも、元々大したコピーじゃないし。

本来、過去にこの世に存在したすべて、
それが超越するべき対象であるはず。
なんとか、「唯一無二」まで到達したい。

 

実学は、広めに解釈してみては。
就職率とかは無視はできないでしょうが、
そんなこじんまりする課題じゃないでしょ。
例外はあるとしても、ほとんどの学問は、
何かしら実生活に役に立ちそうなので。

また、近大の現在の姿に縛られすぎず、
多少は未来に目を向けてもいいのでは

 

ビジュアルのつけやすさを考慮するか、
ちょっと気になって考えてみましたが、
こだわりすぎない方がよろしいかと。

いいADがいれば、というのもあるし、
コピー主導の挑戦にも意味はありそう。
画が浮かべば使われやすいでしょうけど。

 

そこにも関連して、テレビCMに期待
例えば、「近大をぶっ壊す。」単独では、
宣伝会議賞では評価されにくいでしょ。
そんな場合には、具体的なイメージを。

 

明日は、「課題15.クレディセゾン」。