宣伝会議賞の哲学

宣伝会議賞を通して、コピーライティングのあるべき姿を考えていきます。

課題分析 28.ディーエムソリューションズ

第55回宣伝会議賞課題分析シリーズ、第28回は・・・

 

28.ディーエムソリューションズ
ウォーターサーバーを使いたくなるキャッチフレーズ

 

まず、課題の解釈が厳密には2通りあるかと。

・興味がない人に興味を持ってもらう
・興味がある人に実際に導入してもらう

課題グラフィックの文言は前者寄り、
オリエンのポイント①は完全に後者。

この2つ、本当は区別した方がいいような
まあ、どっちでも効くものもあるとしても。

 

今回は、諸事情を踏まえて(?)考えると、
企業の要望は後者であるように思われます。
前者だと、これまでの蓄積が活かしにくいし。

それに、ウォーターサーバって、多くの人は、
「ないよりあった方が」と思っているのでは。
「あったらいいな」と思ってはいるけれど、
「なくてもいいか」とも思っている感じ。
そういう前提で考えた方が、成果が出そう。

「あったらいいね」は、いまさら必要ない。
「よし、使ってみよう」を作れるかどうか。

 

では、どういうキャッチフレーズがいいのか?

 

上記の議論により、「なんとなく」はダメ
取って付けたような情緒を押し付けるのとか。

主な「競合」は、ペットボトルの水と、
水道水と浄水器の組み合わせでしょうか。
それに対して、何が変わるのか
具体的なメリットを提示したい。

普通に言えばいいことを複雑にせず、
それをいかに拡張・増幅できるか。

 

自社が運営するサイトに表示するのであれば、
いろいろなコピーを併用するのも実用的。
自分/家族/来客、水/お茶/料理、
個別的な視点のものも使いやすそう

 

完全な間違いは、この課題では出にくい。
一方、余計なことをやる人は多そう。
本当に人を動かす要素は何なのか
そこを考え抜いた作品に出会いたい。

 

明日は、「課題29.東京個別指導学院」。