課題分析 35.日本レジストリサービス
第55回宣伝会議賞課題分析シリーズ、第35回は・・・
35.日本レジストリサービス
日本のドメイン名「.jp」を使いたくなるような
広告アイデア
実は私、前々回(第53回)のこの課題の分析として、
以前やっていたブログでこう書いていました・・・。
この課題で難しいのは、ほぼ「飽和している」気がすること。
別に「.jp」のシェアが低いわけじゃない。
が!、2行目は間違っていることが判明しました。
日本国内での「.jp」のシェア、気になってはいたけど、
調べるまでもなさそう、と勝手に判断してしまい・・・。
それに、意外と数字が見つからないんですよ。
今回、ようやく信頼できそうな結論に到達しました。
このサイトをご覧ください。
http://www.registrarowl.com/report_popular_tlds.php?filter_selected=1&fltr_ctry=111
日本国内でのTLDのシェアです。
ただし、「.jp」は含まれていません。
が、「.jp」以外は含まれているはずです。
(国別コードのみJPRSが管理。)
「.jp」の登録件数(約150万件)を踏まえると、
「.jp」の国内シェアは、25%にも満たないことに。
というわけで、以前のブログの読者の皆様・・・
申し訳ございません。(高嶋弟風)
それにしても、「.com」等いくつかはともかく、
そんなのあったっけ?、みたいなTLDもある。
安さを武器に登録を増やしたようですが・・・。
ただ、「.xyz」とかを相手にする必要はあるのか?
「.jp」とはターゲットが違うような気がします。
かといって、「.com」を使用している企業が、
今更「.jp」に変更するのはハードルが高い。
そもそも、具体的にターゲットは誰なのか?
個人/企業、新規/乗り換え、等々区分すると?
「上場企業の96%が・・・」ってことは、
そこはすでに飽和していると考えた方がいい。
残りの数%を獲りに行くのは無理気味では。
となると、非上場企業が主なターゲットか。
実際、中小企業向けの広告もありましたし。
個人向けは、価格の面では不利ではある。
そこであえて、「ある種の個人」は?
この場合は、「.jp」以前の問題として、
ドメイン名を取得する理由がまず必要か。
その上で、せっかくやるなら、と。
年間数千円しか違わないわけですし。
キャッチフレーズ単独では難しいかな。
なお、前回のこの課題の一次通過作品、
CM部門では明らかに工夫が見られました。
今回も新たな工夫が見られますように。
シェアが高くないことが分かったとはいえ、
「飽和感」はどうしても感じてしまう。
一次通過作品で言われていることの多くは、
普通に言えばいいし、言われているのでは。
飽和を打破するために何をするか。
新しいアプローチを見てみたい。
明日は、「課題36.パナソニック」。