宣伝会議賞の哲学

宣伝会議賞を通して、コピーライティングのあるべき姿を考えていきます。

課題分析 40.福屋不動産販売

第55回宣伝会議賞課題分析シリーズ、第40回は・・・

 

40.福屋不動産販売
数ある不動産会社の中から、
「売買の相談をするなら福屋不動産販売がいい!」と
思えるような、インパクトのあるキャッチフレーズ

 

うーん、この課題、方向性が考えにくい

 

「課題5.オークラヤ住宅」の場合は、
まだしも「中古マンション専門」がある。
一方、ここはあくまでも「主に中古」

また、課題やオリエンの文言からは、
そもそも、中古云々というよりは、
企業姿勢を伝えるものが求められそう。

「ニーズを親身に」も「熱意をもって」も、
「一人ひとりとしっかり向き合い」も、
そりゃま、大切な事なんだろうけど、
どこでもそう言うよね、と受け流されそう。

この企業は特にそうなんだ、ってことが、
どうすれば伝わるんだろうか・・・。

 

ややこしい作り話は、うさんくさい。
勝手な自慢話は、嘘くさい。

何か特別なことをうまく言ってやろう、
とかより、関係性の構築を重視したい。

 

ただ、「インパクト」がやっかい・・・。

エステーの特命宣伝部長、鹿毛康司さんは、
インパクト」という言葉は使わないでくれ
と一緒に仕事をする人におっしゃるそうです。

それが何を指しているのか不明確なのでしょう。
エステーの「想い」が伝わるのにどう有効かも。

 

課題5と課題40、ジャンルも同じだし、
求めていることも非常に似ていると思います。
不動産会社って、差別化が難しいのでしょう。

望ましい認知を生み出すことは当然として、
強い存在感をどれだけ打ち出せるかが鍵。

 

明日は、「課題41.マネックス証券」。