宣伝会議賞の哲学

宣伝会議賞を通して、コピーライティングのあるべき姿を考えていきます。

課題分析 43.三菱電機

第55回宣伝会議賞課題分析シリーズ、第43回は・・・

 

43.三菱電機
霧ヶ峰 Style FL シリーズ」を
世の中に広く伝えるための、
常識や固定概念にとらわれない自由なアイデア

 

この課題は分析不要でしょうが、一応・・・。

 

訴求点は、「インテリア性」しかないでしょう。
機能の説明は、パンフレットに書けばいいはず。

また、他のエアコンをけなすのではなくて、
あくまで本商品の魅力を肯定的に伝えたい。
けなすだけだと、嫌な感じを与えかねないし、
「他がダメだから」みたいになってしまい、
本商品を使った時の喜びがすっと伝わらない。

あと、商品写真はあるという前提でいいと思う。
この商品なら、商品写真は必ず入れるはず。
ことばだけで考えると、理屈っぽくなりそう。

 

表現の方向性を無理やり2つに分けると・・・
・商品自体の存在感を表現する
・商品がもたらす変化を表現する

前者の場合は、商品写真を引き立てる感じで。

後者の場合は、生活の外面的な変化だけでなく、
使用者の内面的な変化にも目を向けてみたい。

単に「おしゃれになった」の言い換えじゃなくて、
「課題21.サントリー」の分析でも書いた通り、
「解像度を上げる」という意識で考えてみては。

 

商品をうさんくさくする自慢話は、すべて拒絶
インテリアデザイナーですかと聞かれた」とか。
それは、「常識破り」ではなく「常識外れ」です。
自慢するにしても、せめてオシャレに自慢してほしい。

 

テレビCMは、実物を見せられる分、有利かも。
「常識破り」への挑戦を、ぜひ見てみたい。
難易度は高そうだけど、可能性を感じる課題。

 

ラジオCMは、ありがちでダメなものが多数と予想。
「この商品はオシャレです」と言うだけのために、
わざわざややこしくてうさんくさい話をするやつ。

 

明日は、「課題44.ヤフー」。