宣伝会議賞の哲学

宣伝会議賞を通して、コピーライティングのあるべき姿を考えていきます。

第56回宣伝会議賞 課題分析 ウォーミングアップ

前回の「ご好評」に応え、今回もやります。
第56回宣伝会議賞課題分析シリーズ
明日から、感動の2×27連投の予定です。

以前のブログも合わせると、3回目なので、
既存の読者にとっては繰り返しになりますし、
新規の読者が増えている兆候はありませんが、
一応、前提となることを確認しておきます。

 

まず、私自身は何の実績もないのですが、
一次審査の結果をあまり信用していません
それが、私が自分の頭で考えた結果です。
毎回、課題から明らかに外れているもの、
ポイントがずれているもの、多いです。

主催社や審査員が問題を放置している以上、
この現状を変えうるのは応募者しかいない
まあ、セメダインさんの力は借りるとしても、
本来は、ああなる前になんとかすべきだった。

このブログの読者数の少なさはさておき、
何らかの形で問題提起はしておこう、と。
私は今回で最後の応募にする予定ですが、
宣伝会議賞の「可能性」は信じているので、
自分なりの「遺産」を残してみたいのです。

 

さて、本編では54課題それぞれについて、
妥当な解釈や採るべきアプローチを考えます。
中立的な立場で考えるつもりではいますが、
私自身の制作上の思考過程が基になるため、
自分の解釈やアプローチが多少は反映されそう。
ただし、応募作が具体的には分からない程度に。

また、この課題とあの課題を合わせて考えると、
みたいな、「メタ分析」にも踏み込んでみたい。
宣伝会議賞の審査で実際に起きている問題には、
ある種の説明可能な傾向があるように思うのです。

 

では、宣伝会議賞にどういう作品を出すべきか?
まず、当然、「企業の課題解決を旨とする」作品。
「試作の場」でも、「広告コピー」を試作しないと。
協賛企業賞と審査員選出賞がなかなか一致しませんが、
両者の軸は同じではなくても矛盾するわけじゃない。
足りない部分やはみ出た部分が多少あってもいいから、
広告的方向性を持ち、かつ「絶対値」が大きい作品を。

 

読者へのお願いとして、無条件に信用も無視もせず、
自分の頭で批判的に考えながら読んでほしいです。
もちろん、コメントは、VIP待遇の大歓迎です。

 

そして、今回は新たに、ひとつお願いを。
この企画を読む前に見てほしい番組が・・・。

 

プロフェッショナル 仕事の流儀 「プロフェッショナル子ども大学」

https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2018091360SA000/

 

私は決してNHKの回し者ではありませんが、
NHKオンデマンド「特選見放題パック」で。

 

応募期間中に見て、インスパイアされた番組。
これって、「コピーを書く」以前に大切で、
宣伝会議賞に欠けているものなんじゃないか。
何となく思っていたことが、明確になりました。

「課題分析」を読むよりずっと価値が高い。
そりゃ、読んでほしくて書くわけですけど、
私の宣伝会議賞に対する問題意識の前提は、
番組を見てもらう方が伝わりやすそうだし。

清原果耶さん主演『透明なゆりかご』もぜひ。
これを見ずに花束を受け取ることは許されません。

 

以上で、ウォーミングアップ終了です。

結末には、金足農業を超える感動の嵐が待っているはず。
いえ、いいんです、私の肩の心配はしないでください。
プロ志望ではないので、ここでつぶれてもいいんです。
高野連の都合でも、朝日新聞の都合でもありません。

 

では、いざ、本編へ。

次回は、「1.オージス総研」。