宣伝会議賞の哲学

宣伝会議賞を通して、コピーライティングのあるべき姿を考えていきます。

宣哲版 「最後のゼミ」

このブログの寿命も、いよいよ残り少なくなりました。
お別れの挨拶的なものを除けば、これが最後の記事です。

 

そこで、いわゆる「最後の授業」になぞらえた記事を。
といっても、『宣伝会議賞の哲学』の精神によれば、
「授業」ではなく「ゼミ」ということになるかな。
しかも、中身は一冊の本を紹介するだけですが・・・。

 

本ブログのテーマは「メタ宣伝会議賞なのですが、
それをさらに推し進めると、どこにたどりつくのか?
考えてみたい人は、この本を読んでみてはいかが?

 

『アリさんとキリギリス』(細谷功、さくら舎、2016年)

 

特に、第5章「川下と川上」は参考になりそう。

 

本の内容自体は、自分で読んでもらうことにして、
宣伝会議賞をこの本の考え方で読み解くと・・・。

 

本来は「キリギリス」のための賞だったはずが、
「アリ」が「アリ」を選ぶ賞になってしまった。

 

その成れの果ての象徴ともいえるのが、あの、
人類の歴史で最もつまらないようにも思える、
「傾向と対策セミナー」ではないでしょうか。

 

あ、本を読まないと何のことか分かりませんよね。
本を読んででも考えたい人だけ、分かってくれれば。
現在の宣伝会議賞のあり方に対して強い疑問を持ち
理解できないギャップに困り果てている人だけね。