宣伝会議賞の哲学

宣伝会議賞を通して、コピーライティングのあるべき姿を考えていきます。

第12回文化放送ラジオCMコンテスト 聴戦ガイド 11.青二プロダクション

「聴戦ガイド」、第11回は、青二プロダクション

 

◆「コント」への違和感

このコンテストでこの課題の作品を聴くと、
その多くは、私には「コント」に思えます
声優さんの演技を聴かせてはいるのだけど、
声優を目指してもらう動機づけというより、
声を活かしたネタで笑ってもらう感じの。

そりゃまあ、青二塾は超メジャーですから、
そもそもCMで人を集める必要はなさそう。
とはいえ、CMコンテストですしね・・・。

 

◆ターゲットは?

既に声優志望の意志を固めている人には、
CMを聴いてもらう必要はあまりない。
青二塾は自動的に選択肢に入るはずだし。
あ、超名作なら、選択に影響するかな。

基本的には、迷っている人の背中を押すか、
声優という道が選択肢になかった人にも、
ちょっとだけでも可能性を考えてもらうか。

 

◆「塾」ですから

声優という仕事の魅力の本質とともに、
そのための力を「育てる」ということ、
そこを中心に描いた作品も聴いてみたい。

 

◆演技とテーマの両面から

声優さんのいい演技を聴いてもらって、
「いいなあ」と思ってもらうのに加え、
骨太のタグラインがあれば締まりそう
過去作の多くは「ネタありき」の印象。
「タグラインありき」の企画に期待。

 

なお、声優を志望する人はごく一部。
それ以外の人にも、何かが残るものを。

 

明日は、「12.東京ガス」。