宣伝会議賞の哲学

宣伝会議賞を通して、コピーライティングのあるべき姿を考えていきます。

課題分析 4.イエシル

第55回宣伝会議賞課題分析シリーズ、第4回は・・・

 

4.イエシル
マンション売買を始める前に、ビッグデータを用いた
イエシルの査定価格をチェックしよう!
と思ってもらえるアイデア

 

私がこの課題を見てまず思ったのは・・・

 

別に宣伝してくれなくても、
知ってれば使うんですけど。

 

そうですよね、無料のサービスですし。
まあ、競合もいくつかあるようですが、
ひとつだけしか使わないわけじゃないし。
ただ、全部使うわけでもないでしょうから、
とすると認知度が高い方が選ばれやすそう

むしろ、従来の査定との違いの方が重要
サービスの存在の認知度を高めないと。

 

課題の背景については、この資料をご参考に。

https://www.nri.com/~/media/PDF/jp/opinion/teiki/kinyu_itf/2016/itf_201606_4.pdf

 

というわけで、この課題で重要なのは、
従来の査定に対する優位性の訴求に加えて、
「イエシル」が記憶に残ること、でしょうか。

 

あまり細かい機能に分け入る必要はなさそう。
「AI」、「ビッグデータ」に基づいて、
従来の査定に対する優位性が伝わればいい。
って、普通に言うだけでも機能しそう
なら、「より伝わる」を目指すしかないか。

ややこしくするのだけは避けたい
妙な「切り口」を持ち出してみたり、
持って回ったなぞかけをしてみたり。
それ、普通に言うより機能するの?
サービスをうさんくさくするだけでは?

 

とすると、CMの方が有利かもしれない。
コピーは、普通でいいと思うんですよ。

 

それから、課題はあくまでも「査定」
それ以外の機能もあるようですし、
例えば、「レイティング」もいずれは、
査定に反映されるのかもしれませんが。

このサービスって、大きく言うとすれば、
「消費者の不動産売買リテラシーの向上」
を目指しているように思われますので、
そこにつなげるのはありかもしれないけど、
今回の課題では、まずは査定ありきで。

 

ちなみに、よく見ると、まだβ版ですね・・・。

 

明日は、「課題5.オークラヤ住宅」。