宣伝会議賞の哲学

宣伝会議賞を通して、コピーライティングのあるべき姿を考えていきます。

第12回文化放送ラジオCMコンテスト 応募回顧録

今日は、表題の通り、昨日締め切りを迎えた、
第12回文化放送ラジオCMコンテストの、
私の応募の過程を振り返ってみます。

 

まず、8月1日、課題を見て・・・

 

ショック。

 

実は、出題が予想される課題に対して、
事前にいくつか案を用意していました。
が、当該企業の出題そのものがなかったり、
課題の文言の内容が変わっていたり・・・。
結局、使える案はひとつもなかったです。

しかも、各課題を少しずつ考えてみると、
見た目以上に難易度が高いことが判明。
最初の3週間は、何もアイデアが浮かばず。

というわけで・・・

 

史上最悪のスタート。

 

ようやく変化の兆しが見えてきたのは、
宣伝会議賞の開幕が近づいてから。
宣伝会議賞とうまく両立させるためには、
文化のラジオを先行して進めておきたい。
さすがにそろそろ始めないと、という感じ。

そして、この頃になって気付いたのが・・・

 

今回の課題は、分析のしがいがある。

 

各課題がどう難しいのかを考えることが、
作品制作に不可欠なような気がしてきて。

その結果・・・

 

「聴戦ガイド」を書いてみよう。

 

「観戦ガイド」の「聴く」バージョン。
以前のブログで、一度やったことあり。

ただ、ここでひとつ、問題がありまして。
文化のラジオに初参加したのは、第9回。
その第9回と第10回は、全課題に応募。
が、やり尽くしたのか行き詰まったのか、
前回の第11回は、一部の課題のみ応募。
もう、全課題に応募するつもりはなくて。
「聴戦ガイド」も一部のみになるのか?

いや、それじゃあ、中途半端すぎる。
「聴戦ガイド」をコンプリートするために・・・

 

全課題に応募しよう。

 

はい、本末転倒ってやつです・・・。

 

ただ、これが結果的にはよかったみたい。
発想するより、分析する方が得意だし。
うまくモチベーションを保てました。

ここからは、着実な進展が続きました。
分析と制作が車の両輪になったように。
一発で完成形になったものはひとつもない。
でも、やるべきことはよくわかる、みたいな。
そして、その理解に技術が伴ってきて・・・。

何か特別な努力をしていたわけじゃない。
むしろ、開幕までの空白の数ヶ月間は、
ほとんどやる気を失った状態でした。
あまりにも結果が出ないもので・・・。
それでも、今まで考えてきたことが、
この空白の時間で消化されたような。

 

この影響で、企画がややスリムに
過去の応募作は、長すぎたのかも。

技術的な点を挙げるとすれば・・・。
・スタート地点をゴール寄りに設定
・会話のやりとりの往復回数を減らす

これで、20秒に収めやすくなりました。
普通は20秒に収まらないものを収めたい。
が、これまでは収まっていなかったような。
体重が重いボクサーが減量に成功すれば、
元々軽いボクサーよりパンチに威力がある。
今回はそれに似た効果が得られたかも。

 

イデアがなかなか浮かばなかったり、
うまく形にできていなかったりした課題も、
残り数日というところでついに突破口が

 

最終的な応募作品数は・・・

 

各課題1本ずつの、計15本。

 

応募数は予定通り、そして質にも大満足。
もう、これを超える応募はできそうにない
5本以上ノミネートされても驚かないくらい。
細々と応募を続けるつもりでいたけれど、
結果によっては、最後にしようかな・・・。

 

さて、明日からは、3回に分けて、
「期待度ランキング」の予定。