宣伝会議賞の哲学

宣伝会議賞を通して、コピーライティングのあるべき姿を考えていきます。

第56回宣伝会議賞 応募回顧録 課題別篇 その3

今日で最終回、「応募回顧録 課題別篇」。


37.日本触媒
 (ラジオCM)

出題企業の要求には応えたけど、長い。
文化のラジオのつもりで考えてみれば、
20秒はともかくもう少し短くできたか。
これはこれで「あり」ではあるけれど。


38.日本アルコン
 (キャッチフレーズ)

考えた方向性に相応しい表現だけど、
似たようなことを考える人が多いかも。
類似がなければ高評価を期待していい。


39.日本数学検定協会
 (ラジオCM)

着想からごく短時間でほぼ完成形まで。
オリエンにもどんぴしゃではまる。
私にしては極めて短くシンプルな案。
ラジオCMの常連さんにほめられたい。


40.日本レジストリサービス
 (テレビCM)

誰もが見た瞬間、「グランプリ決定!」。
が、次の瞬間、「誰でも作れるやん!」。
・・・と思っていたら、意外に強くないかも。
元ネタを知らない人もいるかもしれないし。


41.バスクリン
 (キャッチフレーズ)

初めてバスクリンを使った翌日に完成。
通じさえすれば、頂点までいけるはず。
一次審査で通じなさそうだけど・・・。


42.パナソニック
 (キャッチフレーズ)

オリエンを見て、キーワードを変更して完成。
この課題は、突き抜けられそうになくて・・・。


43.ハピネット
 (キャッチフレーズ)

「この課題はこんなもの」という考えを排して、
しっかりディレクションを考え直したのが奏功。
他の応募作に比べると、全然大したことはない。
でも、自分なりにできることをやった納得感。


44.PR TIMES (Jooto)
 (キャッチフレーズ)

基になる考え方や表現は、普通にありそう。
それをシンプルに活かしたのが「売り」。
が、宣伝会議賞での評価は期待しにくい。


45.PR TIMES (PR TIMES)
 (キャッチフレーズ)

シンプルすぎるかもしれないけれど、
この課題はこれでいいんじゃないか。
本当は協賛企業賞を期待したいけれど、
普通すぎて一次審査で落とされそう。


46.FIXER
 (キャッチフレーズ)

審査員が課題を理解しているかが鍵。
的外れな応募作の山に埋もれるのは勘弁。
この課題にしては、エレガントな案。


47.富士通
 (テレビCM)

当初は志の高いものを目指していたけれど、
どうも今回の課題ではしっくりこなくて。
課題を消化しきれなかったのも否めない。
なんとか応募できる案は出来たけれど、
望んでいた方向性からは遠いものに・・・。


48.三井製糖
 (キャッチフレーズ)

特別じゃないけど、普通に使えそう。
良くも悪くも、標準的と言うしかない。


49.三菱一号館美術館
 (キャッチフレーズ)

この課題に相応しい雰囲気は出せたと思う。
好きな人もけっこういるんじゃないかな。


50.明治座
 (ラジオCM)

自分らしいアプローチの応募作で、
自己評価もCM案ではこれが最高。
が、宣伝会議賞では評価されにくそう。
シャープなアイデアとかではないし。
作品意図の長さは、自分としては必然。
本気で世の中を大きく動かそうとする、
こういう企画こそ評価されて欲しい。


51.メルカリ
 (キャッチフレーズ)

見よ、頭でっかち派の逆襲(その2)。
単に具体例を羅列するのではなく、
本質を突き詰めたからこその秀作。
いろいろな角度から評価されやすそう。
作品意図が最もよく書けた応募作。


52.ヤフー
 (キャッチフレーズ)

普通のことばの組み合わせで、新鮮な表現に。
この課題にしては、かなりのオリジナリティー


53.ロイヤリティ マーケティング (Ponta)
 (テレビCM)

出題企業が求める方向性とは合致しているはず。
あとは、絵コンテが描ければいいのに・・・。


54.和田興産
 (キャッチフレーズ)

早い段階でできたことば遊び系の案は、
ブランドの実質との関連が疑問でボツ。
ちゃんと考え直して、意外性のある案に。
諸事情により、通じるかは自信なし。


明日は、第56回宣伝会議賞、結果予想。