宣伝会議賞の哲学

宣伝会議賞を通して、コピーライティングのあるべき姿を考えていきます。

第12回文化放送ラジオCMコンテスト 聴戦ガイド 15.川口技研

「聴戦ガイド」、第15回は、川口技研

 

◆何の会社かぐらいは想像できるように

この企業、知らない人の方が多いのでは。
ホームセンターの常連客ならともかく。
「暮らしに役立つ住宅関連製品」ぐらいの、
大まかな商品ジャンルは伝わるようにしたい。
できれば「ニッチ」まで伝わればなおよし。

それだけでは実際の製品は想像しにくいけど、
個別の製品の紹介は説明に時間がかかりそう。
強いて入れるなら、「四角い物干し竿」か。
ただ、あくまでも企業姿勢のCMですから、
説明は最低限にして、そっちにつなげないと。

 

◆タグラインありき

『「次の暮らし方をつくろう」というコンセプト』
は、そのままではちょっと漠然としすぎでしょうね。
これを踏まえた、印象的なタグラインが欲しい
それを企業名と共に覚えてもらえれば理想的。
認知度が決して高くない企業であることを考えると、
企業名をスルーされては企業姿勢どころじゃない。

「インフォマーシャル」中のキーワードとしては、
「なかなか気づかない・ありそうでない」とか、
「パイオニアからスタンダードへ」といった辺りか。
志は高いが大袈裟すぎない、この企業らしいものを。

商品説明を入れるのに無理があるとすれば、
企業姿勢を宣言するタグラインを軸とした、
何か少しでも記憶に残るようなCMにして、
どこかで出会った時に思い出してもらう、
そういうアプローチでもよいのでは。

 

明日は、「クールダウン」。