宣伝会議賞の哲学

宣伝会議賞を通して、コピーライティングのあるべき姿を考えていきます。

課題分析 36.パナソニック

第55回宣伝会議賞課題分析シリーズ、第36回は・・・

 

36.パナソニック
パナソニックの電動アシストMTB
「XM1」が日本で大流行するアイデア

 

「大流行」とは、かなりハードルが高い。
お値段も、30万円強しますしね・・・。

 

まず、想定される使い方ですが・・・。

 

当然、自然の中を走るのが基本ですよね。
商品ウェブサイトの動画にあるみたいに、
車で遠出して、その先はMTB、と。

それ以外の使い方は、あるのかな?
普通の自転車でもなくバイクでもなく、
このMTBで通勤するとかは・・・?
うーん、それがメイン、ってのは無理か。

 

消費者としては、レンタルはあってほしい
観光先で行動範囲を広げたいんだけど、
普通のMTBはちょっときつい、とか。
値段の設定が難しいかもしれないけど。

ただ、レンタル普及が目的の場合は、
観光業者とかにターゲットを絞って、
パンフレットを送るとかした方がいいか。
この場合は普通に言えばよさそうだし。
キャッチフレーズ主導じゃなくて。

提案としての価値がどうなのかは微妙
実際に有効なら、企業も考えているはず。

「大流行」を目指すための戦略としては、
「人」よりまず「場所」をターゲットに
というのもありだとは思うのですが・・・。
それだと台数が売れないのかな?

 

私が行動的じゃないから想像しづらいけど、
自然のある場所に頻繁に出かける人なら、
個人で持っておきたい人はいるでしょう。
体力にはちょっと不安が出てきたけど、
お金も時間もあるシニア層とか。
そっちを狙う方が基本線でしょうか。

 

量販店で入手したパンフレットには、
こんなコピーが載っていました。

好奇心や冒険心が、行き先を決める。

こういう気持ちへの働きかけが本筋か。
まずは新たな行動への意欲がないと。

 

もちろん、機能を絡めればなおよし
「自身の力が増幅されるような」とか。
せっかくの電動アシストですから、
元々アクティブではない人にも

 

宣伝会議賞っぽい、小賢しいのはなし。
足りないところがあってもいいから、
大流行の可能性を感じる要素が欲しい。

 

明日は、「課題37.ビデオマーケット」。