宣伝会議賞の哲学

宣伝会議賞を通して、コピーライティングのあるべき姿を考えていきます。

第12回文化放送ラジオCMコンテスト 聴戦ガイド 4.アイ・エス・ガステム

「聴戦ガイド」、第4回は、アイ・エス・ガステム

 

◆「グリストラップ」の認知度は?

まずは、ここが気になりますよね。

事業用の厨房で働いている人や、
事業の責任者は知っているはず。
名前を知らない人も一部いても、
法令上の義務でもありますし、
関係者の間では認知度は高そう

では、一般の人の間ではどうか?
私はまったく知りませんでした。
知らない人の方が多いのでは

コンテストのことを抜きにしても、
意味不明すぎるCMが流れるのは、
聴いていてちょっと嫌な感じかも。
関係者以外にも最低限通じるように

 

◆単刀直入に

上記の観点からは、遠回りは無理か。
厨房の状況を何か別のことで喩えて、
最後にグリストラップに戻っても、
一般の人は消化できなさそうなので。
関係者にとっても、直接的な方が、
最初から自分事として聴けるし。

 

◆どんなアプローチが?

まず、清掃が不十分な状況を描くのは?
この場合は、嫌な感じになりすぎないように
受け手の厨房をディスってもしょうがない。
最低限の清掃は、内部でしているはずですし。
また、焦点をどうグリストラップに置くか
「なんとなく不衛生な感じ」じゃなくて。

次に、従業員の不満や離職を描くのは?
こっちの方が、焦点は絞りやすそう。
ただ、いかにもCMCMした(?)、
作りが見えすぎるものになりがちか。

それ以外のアプローチに期待したい。
できれば、ポジティブなものを。

 

明日は、「5.小学館」。