宣伝会議賞の哲学

宣伝会議賞を通して、コピーライティングのあるべき姿を考えていきます。

第12回文化放送ラジオCMコンテスト 聴戦ガイド 6.キヤノンマーケティングジャパン

「聴戦ガイド」、第6回は、キヤノンマーケティングジャパン

 

◆「レンズ交換式カメラの価値とは何か」に集約

課題文中の上記の文言にポイントは集約されるはず。
「多彩な写真表現が可能」ってことなんでしょうが、
それをどう受け手に自分事として伝えられるか

なお、明治座に続き、宣伝会議賞との同時出題。
ただ、課題やオリエンの文言や内容はほぼ共通で、
明治座とは異なり、特に追加の情報はなさそう。

 

◆ほめる/けなす

スマホで写真を撮る人が主なターゲット。
スマホ写真をけなしたくなる人もいるかも。
が、ただ「ダメな写真」を大袈裟に描いても、
レンズ交換式の良さが伝わるかは別なわけで。
それに、「お客様」をばかにするのはね・・・

本命は、レンズを上手く使った写真をほめる方。
最終的には「撮ったあなたも素敵」でいいけど、
あくまでもレンズの効果に焦点を置いてみたい。
ただなんとなく「素敵な写真」ではねえ・・・。

 

◆レンズの機能自体を描くのは?

上記の「価値とは何か」に真っ向から挑み、
写真よりもレンズそのものの働きを描くのは?

うまく受け手の自分事にできるかは微妙だけど、
「これぞレンズ交換式ならでは」の可能性も。

この場合は、直接的に撮影のことを描きたい
スポーツの選手交代に喩えたりするのは、
いかにもアイデアのためのアイデアでは。
シンプルに商品の良さが伝わりにくそう。

 

◆実は難題・・・

この課題、取り組んでみた感想としては、
身近なジャンルの割に、説明的になりがち。
このコンテストの良さと両立できたら拍手。

 

明日は、「7.日本製粉」。