宣伝会議賞の哲学

宣伝会議賞を通して、コピーライティングのあるべき姿を考えていきます。

第12回文化放送ラジオCMコンテスト 聴戦ガイド 3.明治座

「聴戦ガイド」、第3回は、明治座

 

宣伝会議賞の課題・オリエンも参考に

まさかまさかの同時出題となったこの課題。
課題の文言こそ違えど、「こころ」は共通。
宣伝会議賞の課題やオリエンにもヒントが。

その中でも、この部分に注目したい。

 「名前は知っている」という程度の方も多いかと思います。
 「その一歩先」に行けるアイデアをお待ちしています。

では、「その一歩先」って、どういうこと?

 

◆「歴史アピール」は感心しない

「どうしても取っつきにくい場所になりがち」、
宣伝会議賞のオリエンにもあるわけですから、
歴史紹介に終始するのは趣旨に合わなさそう。
特に若い層には、逆に敬遠されかねないし。
むしろ、「これからの明治座を考えたい。

 

明治座ってどんな所?

「その一歩先」は、ここではないでしょうか。
明治座の何たるかを、大多数に認知してもらう。

では、具体的に、明治座はどんな所なのか?

このコンテストでよくありそうなのが、
「ばあちゃんがいきなり元気になった」
私はそういうのは、好きではありません。
極論、「コエンザイムQ10」でも成立する。
そういう嘘くさい広告は世に溢れているし、
多くの消費者には無視されてしまいそう

まあ、帝国劇場とか、他の劇場と比べれば、
明治座って確かに、そういう面があるかも。
とはいえ、せめてもう一歩掘り下げてほしい

 

「庶民の娯楽」は、根幹にあると思います。
ただ、そのままでは言い古されている気が。
「庶民」の階級的なニュアンスも気になる。

歴史、庶民の娯楽、演目、諸々を消化して、
明治座ってどんな所」に答えを出せるか。
その答え主導の企画に期待しています。

 

明日は、「4.アイ・エス・ガステム」。