宣伝会議賞の哲学

宣伝会議賞を通して、コピーライティングのあるべき姿を考えていきます。

課題分析 25.セントラル警備保障

第55回宣伝会議賞課題分析シリーズ、第25回は・・・

 

25.セントラル警備保障
CSPセントラル警備保障の全国での認知度を
向上させるためのアイデア

 

まず、課題の趣旨を確認しましょう。

個別のサービスの価値の訴求ではなく、
企業としての認知度の向上、ですよね。

 

ここからは私の推測ですが・・・。

警備サービスに加入しようとすると、
「SECOMかALSOKか」になりがち
CSPにとっては不当(?)なことに、
検討の候補にすら挙がらないことも。
その状況を変えよう、ってことでは。

なので、個別的すぎるのは不可。
とはいえ、漠然としすぎては無効。
何らかのテーマを設定しないと。

 

個別のサービスを取り上げたとしても、
そのサービスへの加入促進だけでなく、
企業の認知度向上に貢献する可能性も。

例えば、「まもレール」の場合なら、
知れば加入する人はいるでしょうし、
それ経由で企業の認知度も上がるかも。
が、その程度は企業も普通にやるはず。
「まもレール」自体をテーマにするのは、
今回の課題でやることではなさそう
が、JR東日本グループ」につなげると、
ちょっと話が違ってくるかもしれない。
安心感とか、存在感とか、出せるかも。

 

・・・という感じで考えていくと、
「点」を「面」ぐらいに拡張したい
ただ、「点」として何を選ぶかが難しい。

ビートルズ」は関心は引きやすそう。
が、いかんせん事例として古すぎる。
その他、課題に挙げられている側面は、
「点」というには漠然としすぎている。

 

一般的な「警備あるある」は無効
それで仮に加入を検討するとしても、
CSPを選んでもらえるわけじゃない。
ましてや、へらへらしようものなら、
「やはりSECOMかALSOK」になっちゃう。

 

ただ、これはこの課題だけではないし、
課題分析の趣旨にも合わないのですが、
一般的な警備の話を扱っていたとしても、
とにかく圧倒的な名作さえ作れれば、
認知度の向上には貢献するはずです。
この課題なら課題解決にもなりそう。

 

なお、地域による認知度の違いは、
あまり考慮しなくてもよいのでは。
オリエンでは触れられていないし、
都市部でもトップではないわけだし。
狙いの地域に投下すればいいわけで。

それに、都市圏以外を狙うとすれば、
むしろ課題は「CSL」の方ですよね。
あ、そうだとしても結局のところは、
「CSP」の認知度が上がらないと・・・。
なるほど、そういう理解でよさそう。

 

SECOMやALSOKと比較した場合の、
相対的な存在感を向上をさせたい

 

明日は、「課題26.ソーエキサイト」。