宣伝会議賞の哲学

宣伝会議賞を通して、コピーライティングのあるべき姿を考えていきます。

課題分析 24.セメダイン

第55回宣伝会議賞課題分析シリーズ、第24回は・・・

 

24.セメダイン
あらゆる産業現場のエンジニアに
「技術パートナー」としてセメダインを想起させる
広告アイデア

 

まず、企業が求めていることは?
具体性の程度を、どう想定するのか。

 

「あらゆる産業現場に」と言うからには、
あまりにも具体的だと限定的すぎるか。
そもそも具体的なのは、実例の方がいい。
シリーズで詳しく紹介する企画とか。

一方、課題で挙げられた媒体の例や、
「マニアックな」という文言からは、
漠然としすぎもダメなような気も。

その中間ぐらい、ってことでしょうか?
でも、うーん、イメージが湧きにくい。

 

例えば、小型化接合強度の向上は、
きっと多くの産業の課題だろうし、
セメダインの技術で解決可能かも。

ただ、具体的なテーマに踏み込むと、
じゃあ、実際どれぐらいできるのか
その裏付けが問題になってきそうな。
表現の選択にもよるでしょうけど。

 

キャッチフレーズでは必ずしも、
そこまで踏み込まなくてもよいか。
具体性は他の要素に任せるとして。

最先端の接着技術による課題解決力
技術パートナーとして貢献する姿勢
そういうことが伝わればよいのかも。

 

まあでも、結果を見ないと分かりません。
セメダインさんがどういう作品を選ぶか。

 

あ、オリエンのポイント④は、遵守で。

なんとなく並列表現にしやすいからか、
前回は「to C」に触れた作品もかなり。
でも、明示的に触れる必要はあったのか?
元々そういうイメージはあるわけで、
「実は」のニュアンスだけで十分では。

「B to B」と「C to C」を半分ずつ、
ややこしい言い換えをするくらいなら、
課題の文言そのままの方が効くような。

ましてや今回の課題では、全く不要。

 

それにしても、前回の協賛企業賞受賞作
あらためて、すばらしいの一言です。
同じ方向性では超えられなさそう。
何かしら別の要素を持ち込む挑戦を。

 

明日は、「課題25.セントラル警備保障」。