宣伝会議賞の哲学

宣伝会議賞を通して、コピーライティングのあるべき姿を考えていきます。

課題分析 46.ロッテアイス

第55回宣伝会議賞課題分析シリーズ、第46回は・・・

 

46.ロッテアイス
もっと多くの人が「爽」を食べたくなるアイデア

 

まず、前回の課題発表号の136~137ページに、
この課題の関連記事がありますので、ぜひご参考に。
企業の戦略策定の背景と過程が分かります。

 

気になった部分を抜粋すると・・・

・「社会的なメッセージを発信し、認められている商品が
 メガブランドに成長できている」、という気づき

・社会にどんなメッセージを発信でき、
 どんな商品と思われたいのか

・現実のしがらみを忘れ、自由に気楽でいられる。
 そんな「癒し&リフレッシュ」なひと時

・単なる“あるある”となっていないか?

 

では、どういうアプローチがいいのか?

上記の記事で実例として紹介されている、
「森と林の境目ってどこだろう?」なんかは、
キャッチフレーズ単独だと印象が違うような。
これ系は、宣伝会議賞では評価が難しそう

 

ただ、本来コピーライティングでは、
こういうことを考えるべきなのでは。
「爽やかです」と「言う」のではなく
「どっちでもいいや、爽、食べよ」、
という反応を「起こす」ようなことを。

 

シズル系はどうか、と考えてみると、
商品名自体がシズルだし、難しいか。
でも、挑戦してみる価値はありそう
宣伝会議賞ではあまり見かけないけど。

 

エピソード系は、嫌な予感ばかりが・・・。
それこそ、「単なる“あるある”」とか。
勝手な自慢話で拒絶反応を起こすのとか。
味が濃すぎるレトリックに走ったのとか。

 

競合をけなすようなのは、ダメ。ゼッタイ。
だって、全然「そーハッピー」じゃない

 

・・・と、ダメなものばかりが頭に・・・。
この課題は、商品との距離が近すぎると、
どうしてもありきたりなものになりがち。
思い切った飛躍に挑戦してみてはいかが?
例えば、第44回のグランプリみたいな。

 

ポイントとしては、記憶に残ることと、
何かしらチャーミングであること、かな。
それだけを条件に、型にはまらないで

 

あ、「爽ハッピーベンチ」はいいですね。
私、こういうアイデア、かなり好きです。
そういうブランドイメージに合うものを。

 

「NO THINK」と言っているわけですから、
「爽やか」を無駄にややこしくするのは、
小霜和也さんの近著のネタを借りれば・・・

 

違う 違う 「爽」じゃ 「爽」じゃない
(ADream featuring 鈴木雅之

 

これ、CMで使えないかな・・・。

 

明日は、課題分析シリーズ、クールダウン。