宣伝会議賞の哲学

宣伝会議賞を通して、コピーライティングのあるべき姿を考えていきます。

第56回宣伝会議賞 課題分析 23.大成有楽不動産販売

「課題分析シリーズ」、第23回は、大成有楽不動産販売

 

◆訴求点

大まかに言えば、「ワンストップサービス」
あとはそれを、どういう観点から捉えるか。

課題やオリエンのキーワードで言えば・・・
・グループ力
・一生涯とお付き合い
・最適な暮らし方は何度でも変化
・家の形に人が合わせるのではなく、
 人の暮らし方に合わせた住まい
・お住まいに関する全てのご相談を、
 ひとりの営業担当でお受けできる

まあ、相互に密接に関連してはいますね。
詰め込みすぎてはいけないんだろうけど、
人生の変化に合わせた住まいを提案する
パートナーの有効性を、短いことばで。

 

◆エピソード化の功罪

具体的なエピソードを持ち出せば、
ことばの意味自体は分かりやすくなる。
が、何のエピソードなのか、分かるか。

ワンシーンでは、上記のような訴求点は、
十分には伝わらないようにも思えます。

 

◆ポジティブ側を

本課題では、ネガティブ側を描くと、
ポジティブ側がイメージしにくそう。
それに、ネガティブ側を誇張すると、
嫌な気分にさせてしまう恐れもあり。
ポジティブ側の方が、パートナー感も。

 

◆記憶に残るものを

多くの場合、不動産に関する需要って、
広告を見た瞬間に発生するわけじゃない。
将来に思い出してもらえることが重要。

その意味では、エピソード系のものは、
その場ではいい感じに思えたとしても、
漠然としたものは思い出せないのでは。

あ、非エピソード系でもそうかな。
何かを少しでも考えてもらうことが、
思い出してもらうのに役立ちそう。

 

次回は、「24.大同メタル工業」。