宣伝会議賞の哲学

宣伝会議賞を通して、コピーライティングのあるべき姿を考えていきます。

第56回宣伝会議賞 課題分析 16.サンゲツ

「課題分析シリーズ」、第16回は、サンゲツ

 

◆「Joy of Design デザインするよろこびを」

このブランドコンセプトにつながるものを。
オリエンのポイント3の表現を借りれば、
「心やライフスタイルを豊かにする」
何かを指摘する感じのものは物足りない。
期待にワクワクするような表現が欲しい。

 

◆具体性のレベルは?

課題14の分析でも検討したこの論点。
この課題の場合はどうでしょうか?

あまりにも具体的なのは感心しません。
内装をどうリフォームしたいかなんて、
人によってそれぞれ全然違うでしょ。
多くの人に直接ヒットする確率は低い。

「具体例→一般論→自分事化」よりは、
途中の一般論の提示の仕方を考えたい。

それに、具体的な例はコピーにするより、
カタログやショールームで見せる方がいい。
それは出題企業側の方が得意じゃないかな。
コピーは、コピーだからこそできることを。

 

◆「いい部屋」ではなく「内装リフォーム」

前回の同社の一次審査通過作品を見ると、
「内装リフォームの価値」ではなくて、
「素敵な部屋の価値」に思えるものも。
「選ぶ」だけなら、元々選んでいる。
あえて「替える」に焦点を置きたい。

 

◆アイテム1点よりコーディネート

「カーテン」とか1つのアイテムだけでは、
「デザインするよろこび」になりにくい。
「内装リフォーム」とまでは言えないし。
部屋全体をデザインするイメージの方が。
この場合も、「選ぶ」より「替える」で。

 

大喜利より価値訴求を

この課題は、大喜利をやる感じじゃない。
端的に価値が伝わるものが求められそう。

 

次回は、「17.サントリー」。